「皐月賞・G1」(19日、中山)
過去最高の出来で挑む。タガノエスプレッソは17日朝、栗東坂路で4F67秒9-15秒7。雨の影響で馬場が緩くなった状況下でも四肢でしっかりとチップをとらえ、力強く駆け上がった。「変わらずいい感じ。何も言うことがないぐらい。グーだよ、グー」。動きを確認した五十嵐師からも笑みがこぼれた。
「いい枠ですね。偶数の内枠。人気馬も近くにいるし、ちょうどこれぐらいがいいな、と思っていたんです」。4枠6番に菱田が声を弾ませる。初めてコンビを組んだのは2走前の朝日杯FS。そこから400メートル延長となった前哨戦の前走が3着。決して満足はしていない。「距離に対して半信半疑だったので。折り合いに不安がないから、どういう競馬でもできる馬。今度は自信を持って乗れるし、もっと強気な競馬ができる。出来もこれまでで一番いいと思うし、いいスタートを切ることを考えたい」と力を込めた。
西のホープとして期待されるデビュー4年目の22歳。今回で9戦目を迎えるG1挑戦は、タガノグランパで挑んだダービー、菊花賞の4着が最高だ。「いつもチャンスがある馬に乗せてもらっていますから。特に緊張感はないので、何とか結果を出したい」。頂点へ-。輝きを放つ若武者の目には闘志がみなぎっている。
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