スピルバーク|アスコットで勝負|まとめ


 来週16日から行われる英国伝統のロイヤルアスコット開催に、藤沢和雄調教師(63)が昨秋の天皇賞馬スピルバーグを送り込む。未だ日本馬のVがない本場アスコットで快挙に挑戦する名伯楽に手応えを聞いた。

 --来週の英ロイヤルアスコット開催にスピルバーグ(プリンスオブウェールズS=17日)、ルルーシュ(クイーンアンS=16日)、スーパームーン(ハードウィックS=20日)が挑戦する

 藤沢和雄調教師「3頭とも現地でうまく調整できていますよ。スピルバーグなんかのんびりした馬だから、環境への対応も大丈夫だった」

 --スピルバーグは去年から遠征を考えていた

 「日本は上半期に古馬2000メートルのGIがないからね。1年にひとつだけ(天皇賞・秋)なんてちょっとおかしいよね」

 --アスコット競馬場で日本馬は未勝利

 「タフで言い訳なしのコース。力んで走ってしまうと厳しいけど、スピルバーグは引っ掛かるところはない。コースは大丈夫だと思う」

 --勝てば98年仏ジャックルマロワ賞(タイキシャトル)以来の海外GI制覇

 「年齢的(6歳)にも今年が最後のシーズンだろうし、秋は国内で天皇賞→ジャパンC→有馬記念と使おうと思っているんだ。なので、ぜひいい結果を出して、日本に凱旋できればと思います」

 --その前に国内では今週、マーメイドSにバウンスシャッセが挑む

 「ヴィクトリアマイルは東京ならマイルでもと思ったけど、甘くなかった。競馬をしていないからダメージはないし、阪神の2000メートルはいい」

 --エプソムCではペルーサが復帰

 「順調に仕上がっている。期待どおりに走らない面はあるけど、新コンビのウチパク(内田騎手)が何かやってくれないかなと期待してます」

 ★ロイヤルアスコット開催

 6月中旬に5日間に渡りアスコット競馬場で行われる英国王室主催の開催。エリザベス女王も臨席する格式が高いイベントで、テニスのウィンブルドン、ゴルフの全英OPと並び夏の風物詩とされる。GIはプリンスオブウェールズS(芝2000メートル)、クイーンアンS(芝直線1600メートル)など8レース、GIIはハードウィックS(芝2400メートル)など7レース、GIIIは3レースが組まれている。

(夕刊フジ)


 


天皇賞(秋)-2014年