阪神大賞典関連ニュース|まとめ


【阪神大賞典】ゴールドシップ文句なし敵なし





 阪神大賞典の追い切りが18日、東西トレセンで行われた。3連覇を狙うゴールドシップは栗東坂路で併せ馬。貫禄の先着で万全の態勢を証明した。ラブリーデイはサンケイスポーツ調教評価の「S」を獲得する鋭い伸びを披露。菊花賞馬対決が注目を集めたトーホウジャッカルは、右前脚のツメを痛めて出走を回避することになった。

 2強から1強へ。強敵の戦線離脱により、断然の存在となったゴールドシップ。調教は坂路で併走。万全の仕上がりを、力強いフォームでアピールした。

 「先週、いい時計が出ているから、今週は動きを確認したかった。迫力があったし合格点。きょうの追い切りで、きっちりと仕上がると思う」

 見届けた須貝調教師が納得の口ぶりで切り出す。11日に坂路で4ハロン51秒4の好タイムをマーク。この日は全体的な雰囲気の確認を主眼に置いたが、躍動感あふれるフットワークで馬場を駆け抜けた。サージェントバッジ(3歳500万下)との併せ馬。リズムよく進み、直線で仕掛けられるとスッと呼応。ラスト1ハロン12秒4の数字以上の反応のよさで、僚馬を3馬身差、完封した。

 「いうことなしです」と北村助手が自信の口調で振り返れば、今浪厩務員も「先週の段階から体も絞れてきたし、いい状態で出走できるよ」と胸を張る。

 圧倒的な1番人気に支持されたAJCCが7着。気難しい面が顔をのぞかせたようで、最後まで集中力が続かずに凡走したが、あの競馬が能力のすべてでないことはGI5勝の実績が示す通り。「負けたあとでも“ボン”と走るのが、この馬」(今浪厩務員)。2連覇しているレースだけに、あっさりと復権を果たす可能性は十分だ。

 最大のライバルと目されていたトーホウジャッカルが調教中のけがにより、出走を回避。唯一のGI馬として貫禄の違いを見せつけたいところ。少頭数の争いならば、気分を害さずに戦えるだろう。「あとは岩田ジョッキーとの呼吸がどうかだけ。積極的なレースをしてくれればいいよ。いい結果を残して本番へ」と力をこめたトレーナー。区切りとなる重賞10勝目を飾り、天皇賞・春(5月3日、京都、GI、芝3200メートル)へ文句なしの形で向かいたい。 (宇恵英志)


 

【阪神大賞典】重賞3連勝へラブリーディ12秒2

 




 ラブリーデイが素晴らしい走りを披露した。坂路で一杯に追われ、4ハロン52秒9-12秒2。単走でも最後まで集中して走れていた。

 「先週、しっかりとやっているので、しまいだけサッと。いい動きでした」と兼武助手は笑顔を見せた。目下、中山金杯、京都記念を連勝して勢いは十分。「折り合い面に進境を見せたことで、イメージ以上に走れるようになりました。春の天皇賞が楽しみになる競馬を」と続けた。