オークストライアルのフローラS(GII・芝2000m)に出走を予定している美浦所属3頭について、関係者に取材した。
ディアマイダーリン(牝3・美浦・菊沢隆徳)について、菊沢調教師。
「前走のフラワーC(GIII)は久々の競馬で、勝ち馬に有利な展開の中、3着と力は示せたと思います。たまたまゲートで遅れましたが、その時の状況によるものだと思いますし、中間は特にゲート練習はしていません。前走後は疲れを回復させて、馬の様子を見ながら調整をしてきました。先週は長めから最後までしっかり負荷をかけた追い切りをしました。今週の坂路での追い切りでは、競馬に向けて気合いを乗せました。隣で見ていたのですが、手応えも良かったです。暖かくなってきて体にメリハリが出てきましたし、気持ち的に競馬もわかってきているようです。大型馬で不器用なところがありますが、パワーも持久力もありますから、距離延長と直線の長いコースは向いていると思います」
リアンドジュエリー(牝3・美浦・奥村武)について、奥村調教師。
「ゆりかもめ賞(500万下・8着)の疲れが抜けなくて、前走のミモザ賞(500万下)はようやく状態が上向いてきたところでの競馬になりましたが、そういう状態でも強い内容の勝ち方をしてくれました。先週は蛯名騎手に乗ってもらってそれなりにやっていますので、今日(4/22)は気持ちを乗せるために3頭併せの真ん中に入れて追い切りましたが、とても良い動きでした。新馬、未勝利の頃は筋肉の張りが良かったのですが、前走時はまだ筋肉の張りが物足りなく映りました。でも今回は、デビュー当時の良い感じに戻ってきてくれています。スローの流れのヨーイドンの競馬になると厳しいので中山の方が合っているとは思いますが、一流ジョッキーが騎乗しますし、そのあたりをどう乗ってくれるのか楽しみです」
フロレットアレー(牝3・美浦・小島茂之)について、小島調教師。
「小柄な馬なので、元々強い稽古は必要ありません。今日(4/22)もやり過ぎないように単走で軽く仕掛ける程度の追い切りでしたが、動きは良かったです。本当に良くなってくるのはまだ先だとは思いますが、オークスに向けて余力を残して調整しています。ディープインパクト産駒は、わりと早めにエンジンをふかしていくのが良いという話をジョッキーから聞いています。この馬はそのエンジンをふかすタイミングや脚の使いどころが難しくて、未勝利をなかなか勝てませんでしたが、今回は田辺騎手も2度目の騎乗ですし、この馬のことを分かっているのは良いと思います。パドックでカリカリするところがありますが、使うごとに落ち着きが出ています。東京の2000mも合っている条件ではないでしょうか。先手も取れる馬ですし、あとはスムーズにエンジンをふかせられればと思います」(取材・写真:佐々木祥恵)
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